MGTで生涯おじさん宣言

「45歳セミリタおじさんの10年後」のタイトルを変えました。45歳で21年半勤めた会社を早期退職。1年間フラフラした後に現在はビル設備管理の仕事を月に10日。毎日のんびり暮らしていますが、老人になる前に最後の悪あがきをしています。同世代(か少し下の世代の)のガールフレンドが欲しい!お金ももっと欲しい!気がつけば最近は金(投資)と女の事ばかり書いてます。

年を取って得られる喜びとは?

小池一夫さんの「人生の結論」には、ハッとする言葉が多いです。

小池一夫さんというのは、劇画「子連れ狼」の原作者さんです。

私が一番ハッとした言葉はこれです。

年を重ねることの喜びの一つに、「自分の可能性が少なくなる」ことがあります。

 ・人生の結論 (新書682) [ 小池一夫 ]

 

「何? 年を取って自分の可能性が少なくなることが喜びだとー?!」と最初は腑に落ちませんでした。

自分の大学生の娘とか、それくらいの若者を見て「若いっていいよなー。可能性が無限にある。これから何でもできるんだよなー」と思ってしまうことが多々あります。

一方、私はとっくに人生を折り返し、残りの人生は30年程度。健康寿命を考えると、何かを頑張ってできるのは20年あるか、ないか。

最近は体力の低下を少しずつ自覚し始め、体力の低下に伴い、だんだんと何かをしようというモチベーションも下がってきています。

これから何か新しいことを始めようという気持ちがなかなか湧いてきません。

つまり、これから自分の世界が広がっていくこともなく、それはつまり自分の可能性の広がりも期待できないということですよね。

そんな現状に「ダメだダメだ。もっと気持ちを強く持って、どんどん新しいことにチャレンジしていかないと!」と自分に言い聞かせていたのですが、自分の可能性が少なくなることが年を重ねることの喜びの一つと、小池氏は言うわけです。

さらに小池氏の言葉は続きます。

若い頃は、自分の可能性の多さと、それに追いつかない自分自身に苦しみますが、年を取ると、できることが限られてくるので少ない可能性に集中することができます。

ハッとさせられました。

そして、これまでのモヤモヤがスーッと解消したような気がします。

若い時は可能性が多すぎてしまって、あれもできる、これもできる、あれもしなきゃ、これもしなきゃ、と思ってしまって、結局どれも中途半端であったり、目の前の選択肢が多すぎて、結局どれも手を出せないってこと、ありましたね。

色々とできると思っていたのに、何もできずに時間だけが過ぎて行く、なんてことありましたね。

でも、年を取った今、もはやあれもこれもできるなんて思っていません。体力的にも、精神的にも、時間的にも、もう無理って分かってますからね。

だから、できること、つまり、これまで続けてきたこと、過去にやったことがあること、少し腕に覚えのあることに集中すればいいわけです。

なるほどー。年を取って色々と出来なくなるのは、逆にやることが絞られて良いことなんですね。

年を取って出来ないことが増えてくると、どんどんネガティブになってしまいそうですが、自分が出来ることが明確に分かってくるんだ、とポジティブに捉えれば良いという意味で、この小池氏の言葉は素晴らしいと思いました。