思い返してみると、私は会社の給与以外に収入が欲しいと若い時からずっと考えていました。
20代の頃は、ほとんど何も知識がないのに、あろうことか商品先物(小麦とかゴムとか)の売買をしました。
今なら絶対に手を出しませんか、何でそんな物を始めたかというと、まずチャートの勉強をしようと思い、30万円くらいの個人出版されている本を買ったんですよ。
もうすっかり忘れましたが、何とかって言う昭和の有名な相場師が長年研究を重ねて編み出したチャート必勝法の本です。(怪しい…)
ネットとかない時代なので、東京のどっかのマンションの一室を訪れて購入しました。
少しレクチャーを受けたような記憶があります。
その時に商品先物の話を聞き、どっかの証券会社の担当者を紹介してもらって、電話で毎回その人を介して売買することになったのです。
その担当者は元警察官という異例の経歴で、実に親身になって売買に関するアドバイスをしてくれました。
利益が出ると「そろそろ半分くらい利確した方がいいですよ」ということを言ってくれたのですが、もっと儲けたい私は忠告を聞かないことが多かったです。
最初はビギナーズラックで利益が出て、元手200万が700万くらいまで増えたんですよ。数ヶ月で。
700万を超えた時もその担当者に「そろそろ利確しましょう」と言われましたが、いやいやまだ上がるでしょう、と根拠のない自信と希望でその忠告を無視し続けました。
その結果、700万がドンドン減り始め、ついには100万円にまで減ったところで損切りして、それを機に商品先物の世界から撤退しました。
それ以降は怖いので、暫く株も含め相場には手を出さないでいました。
次にチャートの世界に戻ったのは40代後半だったので、約20年は株すらもやってないし、iDeCoやNISAにも全く興味がありませんでした。
600万という大金を一瞬で失い(元手からだと100万ですが)、暫くはお金を儲けたいという気持ちも薄れていました。
6,7年くらいはそんな感じでしたが、ネットビジネスが日本に上陸し始めた30代前半、今度はそれにハマりました。
サラリーマン生活を送りながら、メルマガ、SEO、アフィリエイトといったものに時間を費やしました。
SEOはほとんど成果は出ませんでしたが、メルマガは読者数が3万人まで増えるほどに成長して、まぐまぐ大賞のカテゴリ別で第3位を獲得したこともありました。
まあ結局、書くことが好きだったんでしょうね。
自分の強みが活かされてメルマガという自分のメディアを持つことができました。
何のためにメルマガを作って大きくしたのか?
もちろんお金を稼ぐためです。
メルマガ上でアフィリエイトしたり、自分の作成した商材を販売したりしました。
その結果、当時の年収を超える収入をネットから得ることができました。2年連続で。
でも、税金や広告費で、思ったほどお金は残らなかった事を覚えています。
その後、ネットからの収入は激減して、せいぜい年に10万とか20万とかでした。
大変な労力の割には大してお金が残らなかったので、自分で起業しようという思いは綺麗さっぱり消えました(最初はちょっとあった)。
そして、お金儲けをするなら、少ない労力で結果が出るものがいいと考えるようになり、そして48か49の時に出会ったのが仮想通貨でした。
色々なSCAMに騙されながらも、流れに乗ってある程度資産が増えて、今に至るといった感じです。
あと今年は父親の遺産を少しですが相続したので、遊んで暮らせるわけではありませんが、あと2年でフルリタイヤしても、数年後から貰える年金と併せれば、浪費しなければ何とか人生送れるんじゃないかってくらいのプチ資産を築くことができました。
なんだよー、結局60歳手前までは仕事を辞められないじゃないかー、若い時から金儲けのことを考えてきたけど、これじゃ大して意味なかったなー、もっと趣味に時間を使えば良かったー、なんて思わなくもないですが、でも考えてみると、今の時代、60代以降でも働くのが普通になってきてますよね。
私の職場でも60代70代の清掃スタッフはいっぱいいます。
それを考えると、60ちょっと前で仕事を辞めることは十分にアーリーリタイヤって言うのかもしれませんね。
楽を求めて45歳でこの仕事に就いて給料が激減したのに、60前にアーリーリタイアが出来そうなのは、やっぱり若い頃から色々と試してきてそれなりに結果が出ているからかなと思います。
儲かったり、損したりを繰り返していますが、トータルでは(遺産を除いても)まあまあプラスになっているはず。
1番良かったのは、ファイナンシャルリテラシーが身についた事かなと思います。
これから先、お金に関わる詐欺には絶対に引っかからない自信があります。
特にネットを使った詐欺やSCAMは、ネットビジネスに没頭していた時に、自分が手を出す出さないに関わらず色々と見てきたので、まあ、騙されないでしょうね。
そういうリテラシーが身についただけでも、お金儲けの戦いには意味があったのかなと思います。