3ヶ月ぶりに実家に帰りました。
3ヶ月しか経っていないのに、父親(88)が小さくなっていてビックリしました。
家に帰って玄関で靴を脱いでいるときに、父親が階段を降りてきて「おかえり」と声を掛けてくれました。
声の大きさやトーンはいつもと変わらなかったのですが、顔を見てみると頬がこけて3ヶ月前より明らかに痩せたのが分かりました。
あとで母親(85)に聞いたのですが、体重が母親よりも軽くなったようです。
母親は変わらず元気でした。頭も耳も口も足もしっかりしていました。
父親は頭はしっかりしていますが、脳の動きが突然遅くなるような感じで、さっきまで普通に話していたのに、急に黙ってしまい、よく見ると寝てるような感じ。疲れやすくなっているのでしょうね。
「おれは90までしか生きられないなあ」とボソリと呟いていましたが、平均寿命をとうに超えているし、頭の良い親父が言うのだから、もしかするとそうなのかも知れません。
歩くスピードはかなり遅くなっていました。もう外出もしていないみたいだし、行動範囲は家の中だけです。
一日の大半は寝て過ごしているようですが、起きているときはパソコンで好きな競馬のサイトを見ているようです。
「幸せかどうかは主観」という言葉を何かの本だったかブログだったかで見て「そうだよねえ」と思いましたが、行動範囲が狭くて、家族以外と会うこともなく、1日の中でやることもほぼない状態の父親も、こんな生活が幸せとか楽しいと本人が思っていればそれで良いわけです。(どう思っているかは聞いていませんが…)
父親の世界は今は狭い家の中だけとなってしまいましたが、寝たきりではなく、歩くスピードは非常に遅いもののちゃんと自分の足で歩いているわけで、さらには手すりに摑まりながらも階段を登り降りしているわけで、もしかするとそれだけで幸せを感じているのかななんて思いました。いや、ぜひ幸せを感じていて欲しいと思ったわけです。
この姿が私の35年後かと思うと(そんなに生きるか分かりませんが)、色々と思うところのある帰省でした。