仕事の帰りに普段と違う道を歩いてみたところ、老人ホームがあることを発見しました。
少し離れたところにも大きくて立派な老人ホームがありますが、新しく見つけた老人ホームは小ぢんまりとしていました。
立派な老人ホームは建物も大きく、広い庭も付いていて、敷地内だけで広い世界がありますが、小ぢんまりした老人ホームは庭もなく、もしかすると建物の中では自室と食堂しか行くところがないのでは?と思ってしまいました。なんか可哀そう。
考えてみると、年を取るにつれ行動範囲は狭くなりますよね。
社会人の時は出張に行ったり、プライベートで旅行に行ったりで、日本中、世界中を移動する人も多いと思いますが、定年になって会社を辞めると行動範囲はグッと狭くなり、下手したら近所だけとか。友達も減ってくるから人と会うための外出も減り、老人になるとほぼ毎日家にいる、なんてことも大いにあり得ます。
足腰が弱って出歩くのが億劫になるからなのか、それとも外の世界への関心が薄れるからなのか、その両方の理由からなのか分かりませんが、きっと私もそうなるのでしょう。
それを考えると、別に小ぢんまりした老人ホームで部屋からほとんど出なくても、本人としてはそれで満足して可哀そうじゃないのかも知れませんが、実際のところどうなんでしょう。
自分のことなのに、70歳、80歳の自分が一体何に幸せを感じ、自分の世界の広さがどれくらいなのかが丸で分かりません。
こればっかりはその年齢にならないと分からないのかも知れませんね。