ビットコインに対する態度は年代によって大きく違うと思われます。
私たち50代、そしてそれ以上の年代にとってビットコイン(を含めた仮想通貨(=暗号資産))という物は、どうにも胡散臭くて、「君子危うきに近寄らず」的な存在かと思われます。
中には新し物好きの怖いもの知らずで、既にブロックチェーンの世界に足を踏み入れた中高年は一定数いるでしょう。(私もそのうちの一人です)
実際のところどうなのかというと、暗号資産取引所の大手であるBitFlyer(ビットフライヤー)によると、2020年上半期の口座開設者の年代別割合は、20代〜40代が82%です。
特に20代は36%で、2018年上半期の18%から倍増しています。
これは日本に限らず、アメリカやヨーロッパでも同様な傾向にあるようです。
暗号資産を胡散臭いと思っている人、特に中高年にとってはどうでも良い話のように思えますが、コロナの影響でそうも言ってられない状況になってきていると私は感じます。
各国が経済対策としてお金をばら撒いてますが(日本でもタダで10万円が貰えました)、確実にお金の価値が下がっています。
持っている現金が減るわけではないので、お金の価値が減っていることになかなか気づきませんが、株やゴールドや他のモノの価格がガンガン上がっている今は確実にお金の価値が下がっています。
胡散臭いと思われる暗号資産もここ4年で時価総額が120億円が36兆円へと300倍増えています。
つまり300倍もお金が暗号資産に流れ込んでいて、当然その分価格は上昇しています。
少し前まで仮想通貨と呼ばれていましたが、通貨と考えてしまうと判断を誤りそうです。
ビットコインは通貨というより資産と捉えた方が良いでしょう。
ビットコインの別名はデジタル・ゴールドです。
20代30代の若者たちは不動産やゴールドや株の購入よりも簡単だから(そしてネタになるから?)という理由で暗号資産を購入しているのかも知れません。そして中高年は現金を持ち続けます。
そうすると(暗号資産の価値がさらに上がるという前提ですが)、時間の経過とともに年配者から若者たちへの富の移転が起こるというわけです。
暗号資産が支持されない理由の一つは、「こんなにボラティリティが大きかったらお金として使えないじゃないか」ということをよく聞きますが、だからお金じゃないのですよ。
ブロックチェーン技術を使った一つの商品と言った方がいいのかも知れませんね。
暗号資産を買うことは、ブロックチェーン技術に投資することです。
ブロックチェーンとは何かというと、「データを改ざんできない」「データが永久に消えない」という技術です。
世の中から不正をなくそうという流れが大きければブロックチェーン技術はますます必要とされます。そして投資額が増えて暗号資産(ビットコイン)の価格は上がります。そして富の移転が行われます。
私はこれでいいと思いますけどね。
使われないタンス預金が若者の手に渡り、消費が促されて経済が回るようになるのならね。