健康診断の血液検査の項目に「クレアチニン」という腎臓の機能を診るものがありますが、私は(記録が残っている)46歳の頃からずっと基準値ギリギリでした。
上限が1.1で検査値が、1.14、1.12、1.15、1.18、1.16 という感じで、いつもギリギリアウト。
そして、昨年の健康診断でついに1.2の壁を超えて1.24という値が出ました。
まあ、基準値ギリギリなので、今すぐどうこうという話ではないのですが、これがさらに少しずつ上がっていって 2くらいの値になると、腎臓の働きが相当悪いということで、人工透析も視野に入ってきます。
クレアチニンは悪い成分ではありませんが、クレアチニン値が高いというのは、腎臓のろ過機能が上手く働いていないということです。
というわけで、7年前からどうにかしてクレアチニン値が下がらないか色々と試してきました。
腎臓に負担をかけるタンパク質や塩分を少なめにするとか、血流をよくする手足の運動をするとか。
でも全く改善につながらず、逆に開き直って「おれは元々クレアチニン値が高いんだ」と根拠なく思ってみたりしてました。
40歳を過ぎたら定時に帰って自分の人生を取り戻す
さて、そんな時に、腎臓とは全く関係ありませんが、偏頭痛が今年に入ってから続いていたので、内科を受診してみたところ、尿酸値が少し高い(上限7.0で検査値7.1)ということが判明しました。
そして、その日から尿酸を減らす薬を飲み始めました。詳しくはこちら↓
この時はクレアチニン値を調べてなかったので、もう一度血液検査をして、2週間後にその結果を聞きに行ったのですが、なんと0.95まで低下していたのです。
なぜ尿酸値を下げる治療をしたら、ついでにクレアチニン値まで下がったのか?
先生の説明によると、尿酸というのは血液中の濃度が高くなると、体の至る所で結晶化してしまうそうで、尿道で結晶化すれば尿管結石となり、関節で結晶化すれば痛風です。
そして腎臓で結晶化するとろ過機能の低下を引き起こします。
尿酸を作らない薬を飲み始めたところ、尿酸値が下がるのに比例して、腎臓のろ過機能が正常化してクレアチニン値も下がったということです。
腎臓に張り付いた尿酸の結晶が溶け出しているということですね。
ちなみに尿酸値は7.1から4.5に劇的に改善されました。
慢性腎臓病の定義として、「GFR値が3ヶ月連続で60未満」という項目があり、私はまさにその状態でした。
GFRはクレアチニン値と年齢と性別で決まる値で、53歳の男性のクレアチニン値1.24の場合、GFRは49.1でした。結構やばい黄色信号です。
一方、クレアチニン値が0.95の場合、GFRは65.7となり、正常範囲です。
ホッとしました。
ではなぜ尿酸値が高くなったかというと、尿酸はプリン体から作られますが、プリン体は動物の内臓肉、魚の卵、干物、ビールに多く含まれます。
私は特にこれらの物が大好物でたくさん食べるということはありません。お酒もほとんど飲まないし。
すごく不思議だったのですが、よーく調べると、私の尿酸値が高い原因が分かりました。
運動をし過ぎるとプリン体が多く作られるようなのです。
私は7年前にセミリタイヤ生活に入ってから、スポーツジムに行く回数が増え、テニススクールにも通っていたし、それはハードに運動をしていました。
特に土曜日なんてテニスを3時間した後に、スポーツクラブでさらに3時間くらい動き回っていたとか、バカですね。そして夜中に足が攣って死ぬほど痛いとか大バカです。
ちょうど一番運動をしていた時に尿酸値とクレアチニン値が高くなっていることも記録に残っており、それが原因である可能性が極めて高いです。
今はさすがにそこまでハードに運動はしていませんが、さらに無理をしないようにして行きたいと思います。
尿酸値改善の治療はまだ継続中なので、クレアチニン値はもう少し低くなるはずです。
先生も「0.8台にはしたいですね」と仰っています。
例えば0.85になったら、GFRは74.2まで上昇します。0.8なら79.2です。
とにかく長年の懸念事項が解消してホッとしている今日この頃です。