2012年の夏休み明けに部長との面談がありました。2回目です。
1回目は夏休み前にあり、早期退職制度に応募した場合、どれくらいの割増金が出て退職金の総額がいくらになるのかが提示されました。
この面談は私だけでなく、40歳以上の社員全員に行なわれ、夏休みの間によく考えて、夏休み明けに気持ちを聞かせて下さいというこ趣旨でした。
私はその時すでに辞めることを決めていたので、率直に部長に気持ちを伝えました。
実は1回目の面談の時に、退職金の提示を受けるのと同時に、もし残る場合は昇格して他部門へ異動するということの内内示も受けていました。
部長は私の決断を聞いて「そうか」と一言言っただけでしたが、少しは私に期待してる部分もあったようにも感じました。
まあ仕方ないです。会社自体ゴタゴタを迎えつつある時期で、下がり始めた売り上げはその後も歯止めがきかず、いいタイミングだったのだと今なら思えます。
あの時、早期退職を選択した社員は全体の実に7人に1人という多さでした。新聞でも報道される規模だったのです。
一緒に辞めていった人たちの中には、不安や悲壮感を表す人もいましたが、私は世の中を賑わす話題の当事者ということで少しワクワクもしていました。
ああ、もう7年も経ったのか。小学生だった子供ももう高校生。次はあっという間に定年まで時が流れそうです。